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平成19年8月19日(日)福島大学のプログラム「カカトアルキってこんな虫!-世界で最も新しい昆虫の不思議に迫る-」が以下のとおり開催されました。 9:30 受付開始 残暑の厳しい中、中学生7名・保護者1名の参加がありました。 10:00 定刻どおりプログラムが開始されました。研究者(塘 忠顕准教授)による挨拶の後、本プログラムの説明、アシスタントの大学生紹介、研究者の自己紹介が行われました。
10:30 (午前の部)講演「南アフリカのKarooにカカトアルキを訪ねて」 研究者によってカカトアルキの代表的な生息地である南アフリカの自然とそこに生息するカカトアルキを含めた様々な生物について、研究者が現地で撮影した写真を中心に、話が進められました。カカトアルキが出現する季節に見られる素晴らしいお花畑、種類によって異なる生息環境、砂漠に見られる珍しいバッタや甲虫などが紹介されました。 参加者は日本と異なり、四季ではなく長い乾期と短い雨期からなり、そもそも季節が逆になる南半球に位置する南アフリカの自然やそこに生息する見慣れない生物の写真に見入りながらも、熱心にメモを取っていました。
11:15 カカトアルキの標本観察 カカトアルキの標本をシャーレに取り出して実体顕微鏡で観察しました。 博物館などでもまだ見ることのできないカカトアルキの標本を観察できる貴重な機会でした。 今回観察したカカトアルキの標本・・・ビドーカカトアルキ・樹上性の未記載種 モンタギューカカトアルキ・ボッタークルーフカカトアルキの4種類 体長:2~3㎝程度 参加者は観察しながら珍しい標本を写真に収めていました。
12:00 お昼ごはんは大学のレストランで研究者、大学生、参加者で楽しく話をしながらいただきました。 夏休みの理科の自由研究のために参加した何人かの参加者は熱心に研究者や大学生から話を聞いていました。
13:00 (午後の部) 実習 【カカトアルキに近縁な昆虫の標本作製】 カカトアルキに近縁な昆虫としてカマキリの幼虫とナナフシ(神奈川産トゲナナフシ)が参加者に渡されました。 研究者から標本の作製方法について説明があり、大学生の作製した標本をお手本にしながら作業が始まりました。 また、研究者から参加者へカカトアルキと近縁な昆虫で、環太平洋地域のみに生息する珍しい昆虫、ガロアムシ(長野県産ヒメガロアムシ)の標本がプレゼントされました。
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| 作業1.昆虫を薬品の入った試験管の中に入れ、動かなくなるまで待ちます。 |
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作業2.次に展足(ピンを使って肢と触角の形を整える)を行います。 途中で昆虫がまた動き始めるハプニングもありましたが、形よく仕上げようと参加者は集中して作業に取り組んでいました。 |
【SEM(走査型電子顕微鏡)を用いてカカトアルキの形態観察】 標本作製作業と並行して参加者1~2名ずつ、大学生にSEMの操作方法を教わりながらカカトアルキとその近縁な昆虫の肢先の観察を行いました。 カカトで歩く不思議な昆虫は肢先も近縁な昆虫(ガロアムシとナナフシ)とは異なることが確かめられました。参加者が撮影した画像はプリントアウトされ、それぞれ参加者へプレゼントされました。
15:00 フリートーク(カカトアルキやその他昆虫の形態や大学のことなど)・アンケート実施
15:25 修了証書授与式講師の塘先生より修了証書が授与されました。
15:35 解 散 (解散後、希望者は先生の研究室見学へ) 予定より少し早目の終了となりました。最後は参加者同士友達になり楽しそうに話している姿が見られ、嬉しく感じました。今日のプログラムを通じて、新種の昆虫カカトアルキの生態に理解を深めてもらえたのではないかと思います。
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