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【プログラムの目的】 中学生の皆さんが、科学・医学を通して「がん」を正しく理解すること
【プログラム紹介】 がんとは、どのような病気なのでしょうか? がんは、時として人の命を奪う病気です(現在、日本の死亡原因の第1位)。一方、きちんとした治療を受けることにより数多くの方々が、がんを治しています。このような「がん」のなぞは、がん細胞に隠されています。
我々のからだは正常な細胞の秩序ある集合から成り立っていますが、がんは「がん細胞」という異常な細胞から構成されているのです。ですから、がん細胞の特徴を明らかにすることで、「がん」がどのような病気かを理解できるのです。このプログラムでは、実験や顕微鏡を使った実習を通して、がん細胞がなぜ悪い性質をもつのか、がんをコントロールすることは可能なのかを考えます。 現代社会では多くの人々が「がん」にかかるため、がんを治すことや、がんにならないよう予防することはとても大切な課題です。皆さん、がんについて正しく理解するために、このプログラムに参加して「がん細胞」の特徴を探ってみませんか?
【スケジュール】 8月10日(金)と11日(土)とは、同一のプログラムで実施されました。
| 10:00~10:15 |
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挨拶、オリエンテーション(一日の説明、研究者・大学院生の紹介など) |
| 10:15~11:10 |
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研究者による講義(質疑応答、講義後10分休憩を含む) |
| 11:10~12:00 |
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施設見学 |
| 12:00~13:00 |
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昼食(研究者および大学院生とともに食事) |
| 13:00~14:10 |
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顕微鏡実習(もしくは実験)(終了後10分休憩を含む) |
| 14:10~15:20 |
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実験(もしくは顕微鏡実習: 13:00~と入れ替え)(終了後10分休憩を含む) |
| 15:20~15:45 |
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クッキータイム、フリートーク |
| 15:45~16:00 |
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修了式、「未来博士号」授与式 |
【講義】 「がん」とは、どんな病気? ヒトの体にできる腫瘍(しゅよう)とは、いわゆる「おでき」のことで、このうちで悪いおでき(悪性腫瘍)が「がん」と呼ばれている病気です。「がん」は、体を構成する細胞の遺伝子が変化をして発生するのですが、その大きな原因としては老化や環境(発がん因子の暴露など)があげられます。がんは、手遅れになると治りにくい一方で、早期発見・早期治療により十分に治る病気です。
【顕微鏡実習】 正常細胞の遺伝子が変化して、がん細胞が発生するため、正常細胞とは異なり、がん細胞は「いかつい容貌」をしています。顕微鏡でがん細胞の特徴をとらえるとともに、なぜ、がんが悪い性質を示すのかを理解しました。また、顕微鏡でがん細胞を正確に検出することが、現在の医療において「がんの診断」にとても大切であることを認識しました。
【実験】 がん細胞の持つ遺伝子の特徴を検出するために、遺伝子の本体であるDNA(デオキシリボ核酸)を大量に増やすPCR法を行いました。電気泳動法は、増やしたDNAの大きさなどを確認する重要な方法です。このような実験では、微量の試料を用いるので正確な操作が必要です。
【当日の様子】 (1) 写真左上: がん細胞の顕微鏡標本作成。スライドガラスにのせたヒトのがん組織を認識するために、色素を使って細胞の染色をしました。 (2) 写真右上: 顕微鏡標本観察。ヒトの正常細胞とは異なり、がん細胞は「いかつい容貌」をしているのをはじめて観察し、とても驚きました。 (3) 写真左中: がん細胞の遺伝子を検出するための電気泳動。微量の試料を扱う細かな実験は、とても緊張しました。 (4) 写真右中: 実験がうまく行くと、嬉しさのあまり笑みもこぼれました。 (5) 写真左下: プログラム最後は、フリートークと修了式。クッキータイムを兼ねながら、楽しく今日のまとめをしました。 (6) 写真右下: めでたく「未来博士号」が授与されました。
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