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参加申込の締め切り時では定員の半分程度であったが、締め切りを延長し積極的に勧誘を行い、大学関係者の家族、その友人など含めて最終的には69名(小学生13名、中学生18名、高校生11名、保護者17名)の参加者となり定員を大幅に越えた。開催当日は、あいにくの雨であったが、開始時間の10時にはほとんどの参加者がそろい、開始定刻より高原 淳(九州大学先導物質化学研究所)の開会挨拶と科研費事業の紹介より講義の部をスタートした。次に白川英樹先生(筑波大学・名誉教授、日本学術振興会研究成果の社会還元・普及事業推進委員会委員)より、ご挨拶と「ひらめき☆ときめきサイエンス」の目的などについてご紹介頂いた。引き続いて、今回のプログラムで子供たちを指導する助教授、助手、学術研究員、テクニカルスタッフ、事務補佐、大学院生、学部生に全員自己紹をしてもらい、最後に参加した子供たち自身にも自己紹介をしてもらった。
休憩後、先導研工学系の4名の教授により、 【柔らかい材料(ソフトマテリアル)とは】高原 淳 【ソフトマテリアルと生体】木戸秋 悟 【生体に負けないものづくり?核酸を助けるソフトマテリアル】丸山 厚 【電気を流すプラスチックとは】 吉澤一成 という講義を行った。今回は、参加者の中に小学生低学年も含まれるので、講演の資料、講演のパワーポイントファイルにも子供たちを引きつけるような工夫が随所になされていた。
コンピュータのトラブルなどで少し時間は遅れたが、12時頃には昼食場所のファカルティクラブに移動し、立食形式で昼食をとった。小学生から保護者までという幅広い年齢層ということで、おにぎり、唐揚げ、サラダ、スープからケーキ、果物、ぜんざいと趣向を凝らしたメニューを楽しみながら、参加者とスタッフが歓談、交流しながら昼食を終え、記念講堂ホワイエでの展示と体験へと移ることができた。
展示と体験は次の14のテーマと担当者で、いずれも実際のソフトマテリアルに触れることができ、わかりやすいポスターを用いて30分程度であったが丁寧な解説が行われた。内容と担当者は次の通りである。 【地球にやさしいプラスチック】 大塚英幸、波多野道子(高原・大塚研) 【水で膨らむ高分子】山本和弥、坂田雅英(高原・大塚研) 【イモゴライト:土の中のソフトマテリアル】 野間弘道、山本和弥(高原・大塚研) 【水をはじく表面:里芋の葉に学ぶ】 古賀智之、安武重和(高原・大塚研) 【偏光板の不思議】 小林元康、穂坂 直(高原・大塚研) 【コンピュータを使う化学実験】 蒲池高志、向野智久(吉澤研) 【身体の中のソフトマテリアル】 木戸秋悟(木戸秋・林田研) 【ソフトマテリアルのかたちづくり】 木戸秋悟(木戸秋・林田研) 【不思議なアントシアニンの色変化】 林田 修(木戸秋・林田研) 【DNA:生命の設計図】 山野 剛、呉 隆亮(丸山研) 【役立つ糖:ヒアルロン酸】 岩田智喜(丸山研) 【大活躍!コラーゲンのバイオ】 森山 塁(丸山研) 【バイオ研究の要:寒天】 高田 薫、芥川 礼(丸山研) 【最先端の繊維たち】高原 淳、松田靖弘、波多野道子、山本和弥、小林元康(高原・大塚研)
その後、記念講堂の階段で集合写真を撮影し、スケジュール通りにCOE棟とリセウム棟で最新設備の見学と実験を行った。実験の内容と担当者は次の通りである。 【接触角測定装置:表面の液体対する濡れやすさを測定する】 安武重和、古賀智之(高原・大塚研) 【走査電子顕微鏡:里芋の葉のナノ構造】 野間弘道、小林元康(高原・大塚研) 【原子間力顕微鏡:ナノの世界を見てみよう】 穂坂 直、山本和弥(高原・大塚研) 【コンピュータを用いた化学:最新のコンピュータにさわってみよう】 蒲池高志、中山智則(吉澤研) 【アントシアニンの色変化を楽しもう】 林田 修(木戸秋・林田研) 【光学顕微鏡・共焦点顕微鏡:細胞を見てみよう】 狩野有宏、山吉麻子(丸山研) 【アガロース電気泳動:泳ぐ生体高分子】 高田 薫(丸山研) 【マウスの毛の色から学ぶ遺伝学】 望月慎一(丸山研) 各実験10分程度であったが、最新の装置、実験動物などにも参加者が触れることができた。特に小学生の眼が輝いていたのが印象的であった。
その後、再び、21世紀プラザに集まりクッキータイム、アンケート記入、未来博士号授与、白川先生のご挨拶と、6時間にわたるプログラムを終了した。
なお今回、参加者に配付した資料に関しては、九州大学オープンコースウェアで公開する予定である。
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