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ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
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プログラムの実施の様子

同志社大学

文化を科学してみよう-コンピュータで明かす「源氏物語」や浮世絵の世界-

整理番号 HT262

実施担当代表者

村上 征勝(むらかみ まさかつ)

文化情報学部 教授

開催日

平成 18年 11月 4日(土)

開催会場

同志社大学 京田辺校地

住所:京都府京田辺市多々羅都谷1-3

実施の様子

 本プログラムは、文科系/理科系の垣根を越えてそれぞれの強みを活かして共同で研究に取り組むことから生まれる「ひらめき」や「ときめき」を中高生の皆さんに体感してもらうために、研究内容を紹介する講義の時間と研究で利用する実験機器やコンピュータプログラムに触れてもらう体験コーナーの二段構成としました。

村上先生の講義風景_写真
村上先生の講義風景

 はじめに日本学術振興会の横山さんから、科学研究費補助金(KAKENHI)による研究成果をわかりやすく発信することを通じて、研究と日常生活との関わりや研究がもつ意味に対する理解を深める機会を中高生の皆さんに提供するという「ひらめき☆ときめきサイエンス」の主旨について説明がありました。引き続いて本企画の実施代表者で文化情報学部長の村上教授が「科学で明かす『源氏物語』、浮世絵の謎」というテーマで講演しました。

 文化を科学するという新しいアプローチの実践例として、コンピュータを用いて単語や品詞の数を数えて文章の特徴を統計解析することで「源氏物語はすべて紫式部が書いたのか?」という謎に迫ったり、浮世絵で描かれている目や鼻の位置を計って顔の特徴を数値化することで画家ごとの特徴や時代とともに「美人顔」の基準が変わっていったことを客観的に示すことが可能になり、従来文科系の研究対象とされてきた文学や絵画に理科系の手法を持ち込むことの有効性を示しました。

みんなで輪になって昼食_写真
みんなで輪になって昼食

 次に、阪田真己子専任講師が「まなざしの分析–目は口ほどにモノを言う!?」というテーマで、人が何をどのように見ているのかを計測する装置を用いてその人が何を考えているのかを調べるという研究について紹介しました。短時間でしたが身振り手振りを交えたパワフルな説明に、緊張気味だった皆さんの表情が解きほぐれたようでした。和やかな雰囲気になったところで、参加者と先生といっしょに輪になって昼食をとりました。 午後からは、グループに分かれて実験機器やコンピュータプログラムの説明と実演をしました。

「アイカメラによる”まなざし”の分析」では阪田先生の話に出てきた実験装置「アイカメラ」を用いた実験について下嶋篤助教授が説明と実演を行いました。「コンピュータと話そう!」では、伊藤紀子専任講師の研究紹介と、実際にマイクを使ってコンピュータに話しかけてもらいワープを動かす体験をしていただきました。「3次元レーザースキャナでサイバー考古学」では、3次元レーザースキャナを使った出土品の形態の測定について津村宏臣専任講師が説明と実演を行いました。

「まなざしの分析」の実習_写真 「コンピュータと話そう」の実習_写真 「サイバー考古学」の実習_写真
「まなざしの分析」の実習 「コンピュータと話そう」の実習 「サイバー考古学」の実習

 30分のクッキータイムでリフレッシュしたところで、杉本裕二教授が「国際教育支援ツールの開発?ことばがちがってもコミュニケーションできるぞ!」というテーマで講演しました。外国語でのコミュニケーションを支援するために画面に映ったキーワードをリアルタイムで母国語に翻訳して表示する機能をもったツールを研究開発する過程についての説明をきき、ツールを使う側だけではなく作る側の視点を学びました。最後に、参加者に未来博士の修了証を横山さんから授与していただきました。そして参加者全員で写真撮影をした後、プログラムを終えました。終了後も、先生に質問したり、お手伝いの大学生に大学の様子について教えてもらったりと、積極的にこのチャンスを利用している参加者もおられました。
 当日は、2名の中学生、20名の高校生と8名のご父母にご参加いただきましたが、ほぼ全員が「参加しておもしろかった」「科学に興味がわいた」とアンケートに答えてくださっており、今回のプログラムに大きな手応えを感じました。

 

未来博士号の授与_写真 修了式の後で_写真
未来博士号の授与 修了式の後で