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・概要 現代社会は今大きく変化しています.今後,予見されている人口減少・高齢化の急進,ますます多様化する価値観などは,私達の生活や仕事のあり方に大きく影響をあたえつつあります.本事業の目的は,高校生の皆さんに変化する社会のなかで台頭するNPOなど新しい主役たちに焦点をあて,その活動の背景や実態について大学での研究成果を踏まえながら,研究者と一緒に考えることを目的として取り組みました.その際,実際にNPOで活動している皆さんにも参加していただき,活動の狙いや課題,今後の展望などについてもお話いただきました.日本では,NPOの活動は既に急速に拡大しており,たとえばまちづくり,地域の福祉,文化活動など多岐にわたる活動となっています.今回は,阪神・淡路大震災を契機に地域の再生に取り組んでいるNPOに参加いただき,地域の再生にどのような取組や活動が行われたのか,市民との連携や行政とのパートナーシップなどの課題,地域活性化の成果などについて,高校生諸君,研究者,NPOが其々の立場から意見交換することができました.
・当日のスケジュール
| 12:30 |
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受付開始、開場 |
| 13:00 |
主催者挨拶 |
| 13:15 |
オリエンテーション、大学・NPO参加者紹介 |
| 13:30 |
講演「NPO/コミュニティ・ビジネスの台頭と地域の再生」 (加藤恵正) |
| 14:15 |
質疑応答・ディスカッション |
| 14:45 |
クッキータイム、フリートーク |
| 15:00 |
NPO:コミュニティ・サポートセンター神戸 (マネージャー国枝氏)講演 |
| 15:30 |
NPO:ひだまり(副理事長滝氏)講演 |
| 16:00 |
参加者全員による議論 |
| 16:45 |
修了式、「未来博士号」授与式 |
| 17:00 |
解散 |
・ゲストスピーカーによる講演
NPO法人 コミュニティ・サポートセンター神戸(CS神戸)事業本部長 国枝 哲夫氏
今回の出席者の高校生の皆さんが、NPOやコミュニティ・ビジネス活動に興味を示してくれたことに大変感動しています。私自身は、企業活動を当たり前のようにやってきて、50歳になってはじめて普通の企業活動とNPOとの違いは何んだろうという疑問を持ち、その答えを見出すために、現在所属しているコミュニティ・サポートセンター神戸(通称:CS神戸)の門をたたいたのが、このNPO活動を始めたきっかけでした。 NPO活動は、小さな地域の活動を通じて、自己実現できるすばらしい活動であり、新しい21世紀の働き方です。相互に助け合い、地域で生き生きとした働き方が出来る、地域の人による、地域のための市民活動や市民事業を支援し、より住みよい環境と市民社会の実現を目指して、家族を、隣人を、地域を大切にして豊かな生活ができる地域社会を築きあげていく活動に高校生からご参加いただけることを大いに期待しています。
NPO法人 ひだまり副理事長 滝 純子氏
私たちは、地域の主婦が中心になって、ひだまりという介護保険や地域助け合いなどの小規模施設を運営しています。住み慣れたところで、いつまでも安心して暮らし続けるために、住民である自分たちに、できることをする。」という思いで活動しています。あくまでも住民による地域福祉活動です。目的を見失わないようにこころしています。赤字を出しては困るが、利潤追求が目的ではありません。共生(ともに生きる)誰かが誰かを助けるというのではなく、利用者も活動者もみんなが生かされる場作りをめざしています。一人ひとりの小さな力が集まればきっと何かの形になる、地域の暮らしが変わると信じています。 高校生の皆さん、どうぞ自分たちが暮らしているところに目を向けてください。 皆さんの若い感性で、あたらしい事業を作り出してください。
兵庫県立大学 経済学部3回生 加藤ゼミ 吉田 佳代
・インターンシップの経験より
NPOで活動して、文献では分からなかったNPOの特徴を2点発見しました。 まずひとつ目は、NPOはボランティアなしには運営できないが、それはかなりプラスの要素を含んでいるということです。環境市民に当てはめると、ボランティアが京都の学生や主婦、社会人や年配の方であるため、そこで活動して得た知識や経験が地域内にいい意味で伝染しやすいということです。 もうひとつは、非営利だからこそ達成できるミッションがたくさんあり、それは現代社会でかなり必要とされている、ということであると思います。NPOにとって、財政維持というのはかなり大きな問題になっていますが、環境問題ひとつをとっても様々な問題にあふれており、行政や企業では対応しきれないのが現状であると思います。これ以後NPOの役割はさらに大きくなると考えています。
・クッキータイムの様子
加藤教授のコミュニティ・ビジネスに関する説明や、ゲストスピーカーの方々の現場のお話に参加した高校生聴講者は熱心に耳を傾けていました。講演の後の質疑応答においても活発な発言が見られ非常に充実していました。 またクッキータイムでは会場内がざっくばらんな感じになり、楽しいひと時となりました。 最後に「未来の博士号」が高校生聴講者に授与され、「ひらめき☆ときめきサイエンス」は幕を閉じました。
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