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ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
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プログラムの実施の様子

京都大学

地震の正体をさぐる

整理番号 HT256

実施担当代表者

柳谷 俊(やなぎだに たかし)

防災研究所・助教授

開催日

平成 18年 8月 5日(土)

開催会場

京都大学 防災研究所 地震予知研究センター新館

住所:〒611-0011宇治市五ケ庄

実施の様子

10:00始業式
 代表の柳谷 俊助教授の「暑い中ようこそ研究室へ...」からはじまる挨拶があり,今日のイベントのスポンサーである日本学術振興会や科学研究費補助金に関する説明を行った.つづいて,大学や研究所のしくみ,大学の科学者が行う研究は何をめざすのか,そして競争的資金を獲得して研究してゆく重要性についても言及した.さらに,高校生諸君を対象にこのようなオープンラボ・イベントを開催することが講師陣にとっても初めての試みであることを話し,参加者全員の協力をお願いした.

10:10~10:55 1時間目「What is earthquake?」
担当:Jim Mori教授
  • 地震が断層のすべり(破壊)でおこること
  • 地震はくりかえすこと
  • 断層の分類(正断層,逆断層,横ずれ断層)
  • 断層の破壊から放射されるP波とS波
  • 岩石の破壊は急にはおこらず先行現象の存在が期待されること,このことが地震予知への理論的根拠となっていること.

11:05~11:50 2時間目「Dangers of earthquake」
担当:Jim Mori教授
  • 地震波の揺れによる建物や高速道路の被害
  • 断層のすべり(破壊)が地表に出現することによって起こる被害
  • 断層のすべり(破壊)が海底面に現れることによって引き起こされる津波による被害




11:50~13:00 昼休み 集合写真撮影,
午前中の話に対する質疑応答.
  • 夏休みの自由研究として,京都府東北部の花折断層をとりあげたいが,どのように取り組むべきか,というたいへん切実な質問もあった.



13:00~14:20 3時間目 担当:大見士朗助手
実習「地震の震源を決めてみよう」
  • 地下の岩盤が破壊して地震が発生する
  • 地震が発生するとP波とS波が放射される
  • 地震の波形の顔つき
  • 震源からの距離とS-P時間の関係
  • (コンパスとものさしを使った)作図によって震源位置を求める
  • 地震の発生時刻を作図で求める(和達ダイヤグラムを作ってみる)
14:30~15:50 4時間目 担当:柳谷俊助教授
実験「さあ岩石を壊してみよう」
  • タバコの箱くらいの岩石立方体サンプルをつかってP波とS波を測定してみる
  • 漫画の本や木のブロックに50トンの力をかけてプレスしてみる
  • 岩石に力をかけてプレスし,紙や木の場合とくらべてみる.このとき岩石は,わずかしか縮まないこと,むりやり縮ませるとすぐに破壊することを実験してみる.
  • 岩石をプレスする最中にP波速度の変化を実際に測定してみて,見たところなにも起こってなさそうに見えても,破壊に先立ってP波速度が遅くなり,波も通りにくくなってゆくことを理解する
16:00~16:30 課外授業 担当:柳谷俊助教授
エキシビジョン実験「ナマズは破壊の前兆を感知するか?」(本邦初演)
  • ナマズを飼っている水槽のなかで,実際に岩石に圧力をかけて破壊させてみて,ナマズが破壊の前兆を感知するかどうかを調べる(講師陣も実際にどうなるかはしらなかった!)

☆日本の民間信仰とはちがって,ナマズは破壊の前兆を感知することはまったくなかった.さらに,爆発的な破壊に対しても,ほとんど反応しないことが確かめられた.