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ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
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プログラムの実施の様子

京都大学

創ってみよう木からガソリン、油脂から軽油

整理番号 HT254

実施担当代表者

坂 志朗(さか しろう)

エネルギー科学研究科・教授

開催日

平成 18年 7月 28日(金)

開催会場

京都大学大学院エネルギー科学研究科 工学部2号館201室(講義)、401室(実験)

住所:〒606-8501 京都市左京区吉田本町

関連URL

 http://www.kyoto-u.ac.jp/cgi_build/back_number/2006.htm#200608041005193901 

実施の様子

末松安晴先生からのご挨拶

末松安晴先生からのご挨拶

 平成18年度 ひらめき☆ときめきサイエンス ~ようこそ大学の研究室へ~ KAKENHIの企画として、平成18年7月28日(金)に、京都大学大学院エネルギー科学研究科エネルギー社会・環境科学専攻の坂志朗研究室のメンバーにより、「創ってみよう木からガソリン、油脂から軽油」と題したプログラムを実施した。
 当日は、中学生4名、高校生16名、関係者1名の参加に加え、日本学術振興会研究成果の社会還元・普及事業推進委員会委員長 末松安晴先生も本プログラムに出席された。
 オリエンテーションでは、日本学術振興会研究事業部の小野耕志次長より科学研究費補助金についての説明があり、さらに末松安晴先生からは、ひらめき☆ときめきサイエンス事業に関する説明が行われた。続く講義では、坂教授より、化石資源の利用による地球温暖化の現状、カーボンニュートラルで再生産可能なバイオマス資源の重要性、バイオマスの利用方法や変換方法、中でも廃食用油から得られるバイオディーゼル燃料、リグノセルロースからのバイオエタノールに関して、超臨界流体を用いた製造方法の近年の研究成果について解説が行われた。特に、地球温暖化に関しては、坂教授が長年採集を行ってきているナガサキアゲハの分布の北限の推移や、斑紋の変異について実際の標本を示しながら分かりやすく説明が行われた。講義終了後は、それらの標本に熱心に見入って質問をしている姿も見受けられた。続いて宮藤久士助手よりバイオエタノール製造に関して、お酒造りの基本的なプロセスの解説があり、さらに、非食糧資源であるリグノセルロースからエタノール製造を行う際の糖化処理としての超臨界水技術や、その後の木質炭化物を用いた発酵性改善処理技術についての説明が行われた。

坂教授の講義   宮藤助手の講義
坂教授の講義   宮藤助手の講義

 昼食では大学院生も加わり、お弁当を食べながら研究に関することだけでなく様々な話をしながら交流し、楽しい一時をすごした。
 午後からは、河本晴雄助教授を中心に実際のレストランの廃食用油を使ってバイオディーゼル燃料調製実験を行った。普段見たことのない実験器具を目にしながらも、生徒たちは、真剣に、生き生きと、楽しく実験に望んでいるように見受けられた。また、並行して研究室の見学も行われ、様々な超臨界バイオマス変換装置や最新鋭の分析装置などについて説明がなされた。
 実験終了後は、バイオディーゼルを燃料として動くエンジンを搭載したカート(滋賀県立大学山根教授より拝借)の試乗を行った。バイオディーゼルが実際に車を動かすことができ、本当に利用しうる燃料であることを実感できたと思われる。
 最後に、修了証書として参加した生徒たち一人一人に未来博士号が坂教授より手渡され、すべての予定を終了した。大学での先端的な研究内容に触れ、また、普段目にすることのない様々な機器類を目にし、ハードな一日ではあったが、みんなとても好奇心に満ち、満足した表情であったことが印象的であった。

バイオディーゼルカートの試乗   終了後の全体写真
バイオディーゼルカートの試乗   終了後の全体写真

実験の様子   研究室見学のひとこま
実験の様子   研究室見学のひとこま