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ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
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プログラムの実施の様子

浜松医科大学

見て、さわって、作って、顕微鏡を楽しもう!

整理番号 HT247

実施担当代表者

山本 清二(やまもと せいじ)

浜松医科大学・光量子医学研究センター・助教授

開催日

平成 18年 12月 23日 (土)

開催会場

浜松医科大学・光量子医学研究センター

住所: 静岡県浜松市半田山1-20-1

関連URL

 http://www2.hama-med.ac.jp/w3a/photon/hiratoki/hiratoki_061223.html

実施の様子

 浜松医科大学・光量子医学研究センターでは、科研費により新しい顕微鏡や観察法の開発を行い、それらを用いて生きている細胞や動物を観察し、医学に役立ててきました。このサイエンスプログラムは、未来の研究者たちに「顕微鏡を知ってもらい、顕微鏡を扱う楽しさ・未知のものをイメージにする楽しさを味わってもらう」ことを目的に開催しました。
 平成18年12月23日(土)天皇誕生日、朝9時半から浜松医科大学・講義実習棟会議室に、やや緊張した面持ちでプログラム参加の中学生と保護者(合計20名)が集まってきました。大学の建物の中に入ること自体、中学生にとっては緊張する体験なのだと思います。定刻の10時から大学の事務局より、科研費についての説明がありました。このプログラムは、国のお金すなわち税金で成り立つ科研費の成果を再び社会に戻すものであり、子供たちの理数離れを食い止めようと、日本学術振興会の助成を受けて浜松医大が実施するものであると伝えられました。その後、寺川進教授から「新しい顕微鏡の話」という講義があり、自ら開発した世界一明るいレンズで観たミクロの世界がムービーで披露され、参加者のみんなは目を輝かせて画面に見入っていました。続いて、私(山本)から「顕微鏡で見る脳の世界」という講義があり、脳の働きや病気を詳しく調べるために顕微鏡がどのように役立つかを観察例のムービーなどで紹介。いずれの講義も、ムービーや写真をたくさん見ることができて面白かったという感想が得られ、講義をした我々もその反応にホッとしました。また私は講義の中で、医学や人体に興味を持ったのは「ミクロの決死圏」という1960年代のSF映画であることを話しましたが、会の後の正月休みに、そのDVDを借りてきて親子で映画を興味深く観たと、参加してくださった方から後日はがきをいただき、プログラムを実施して良かったと嬉しくなりました。
 昼休みには、参加者の方々、浜松医大・光量子医学研究センターのスタッフ、大学院留学生(中国とミャンマーからの5人)らが、みんなで一緒に昼ごはんのお弁当を食べながら話し交流を深めました。大学の先生の一人が「中学では理科は嫌いでした」という自己紹介にみんなワーッと声を上げて大笑い。留学生も上手な日本語で話に加わってくれて国際色も豊かになりました。
 昼食後は光量子医学研究センターに場所を移し、2枚のレンズと黒い厚紙を切り取って“手作り”顕微鏡を組み立ててもらいました。完成した顕微鏡でガン細胞や脳・軟骨・血球などの標本を観察し、持ってきたデジカメやカメラ付き携帯電話で撮影にトライ。自分で作った顕微鏡で、人の体の標本を拡大してみることができた感激や反応は我々の予想以上で、一緒に作っていた保護者の方々も子供のように喜んでいる姿が印象的でした。

 “手作り”顕微鏡での撮影後は、光量子医学研究センターにある最新の顕微鏡を自分で操作してもらい、ミトコンドリアが赤く光る、生きているガン細胞や、直径50 nmの分子などを観察しました。“乳酸菌飲料にはホントに乳酸菌がいるか?!”という疑問を解決するために、参加者の中学生が自ら持ってきた乳酸菌飲料を微分干渉顕微鏡で観察すると、生きている菌が画面の中に現れ、“オーッ”と歓声が上がったものです。
 プログラムの終わりには、“未来博士号-顕微鏡博士”の授与式が行われ、盛況のうちに解散になりました。年末の祝日にもかかわらず参加してくださった中学生・保護者の方々、運営をお手伝いくださった大学事務やスタッフの皆さん、留学生の皆さん、みんなでとても楽しい時間を過ごすことができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。

山本清二(浜松医大・光量子医学研究センター)



 みんなで一緒に昼食。食べながら自己紹介。お弁当おいしい!!
 
紙とレンズを使って“手作り顕微鏡”に挑戦。指導する山本先生も一生懸命。


自分で作った顕微鏡で標本観察。
オーッ、良く見える!
 

寺川先生から本物の顕微鏡の説明を受けて、いざっ自分で操作!


新しい研究用の顕微鏡を櫻井先生から説明してもらい、すげーっ!とため息。
 

寺川先生から“未来博士号―顕微鏡博士”授与。今度はノーベル賞だ!