お問い合わせ先

独立行政法人 日本学術振興会
研究事業部 研究助成第二課
企画・調整係
〒102-0083
東京都千代田区麹町5-3-1
TEL03-3263-1431
FAX03-3263-1824
MAILhirameki@jsps.go.jp
※各プログラムについてご不明な点は、それぞれの実施機関にお問い合わせください。

ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
   過去のプログラム一覧へ戻る

プログラムの実施の様子

法政大学

顔の表情によるコミュニケーションの科学
—コンピュータと心理学で探る人の感性—

整理番号 HT234

実施担当代表者

赤松 茂(あかまつ しげる)

工学部 システム制御工学科 教授

開催日

平成 18年 8月 26日(土)

開催会場

法政大学小金井キャンパス 西館W308教室、ヒューマンインターフェース研究室・実験室

住所:東京都小金井市梶野町3-7-2

実施の様子

 土曜の午後半日をかけて、講演と研究室見学ツアーからなる2部構成のプログラムを開催しました。本学のオープンキャンパスと併催としたため、当日のオンサイト参加者を含めて64名に達する高校生に参加してもらうことができました。
 講演の部では、今回の事業実施担当代表者である赤松茂・法政大学教授の冒頭あいさつの後、日本学術振興会、研究成果の社会還元・普及事業推進委員会の委員長である末松安晴・国立情報学研究所顧問から、このプログラムで紹介される大学での基礎研究を支援してきた「科研費」についての紹介がなされ、引き続き以下の4件のテーマで各25分の Short Talk が行われました。

【1】顔による人とコンピュータのコミュニケーション
赤松茂(法政大学工学部・教授)
【2】コンピュータで顔パターンを見分ける
若原徹(法政大学情報科学部・教授)
【3】コンピュータでいろいろな顔を創る
赤松茂(法政大学工学部・教授)
【4】人間が感じる印象を測るには
伊師華江(宮城工業高専・助手)

 ここで【1】においては、工学と心理学の共同研究によって人間の感性を科学的に解明しその成果を人工知能に反映することが、人間と共存して介護や福祉に役立つロボット、お年寄りにも使いやすいコンピュータなど人に優しいシステムの実現につながることを示し、【2】【3】では人間の顔をコンピュータで認識・生成する最先端の情報処理技術を紹介した後、【4】では人間が目で見て感じる印象を定量的に測る心理学の実験法についての入門的な解説をしました。そして休憩後のティータイム・セミナーでは、飲み物とお菓子を楽しんでもらいながら、昨年度卒業生によるプレゼンテーション: 【5】私の卒業研究 "画像処理で顔の品性印象を操作する" 櫻井輝子(東京大学・大学院生) を聞いてもらいました。これらを通じて、今後はエンジニアもシステムの一要素となる人間の特性をもっとよく知る必要があり、そのためには高校生諸君には文系・理系という従来の枠にとらわれない幅広い好奇心を持って欲しいというメッセージは多少なりとも伝わったのでは、と評価しています。
 後半の実験室見学ツアーの部では、以下のようなテーマで大学院生や学部4年生による実演デモを約1時間半の時間をかけて、じっくりと見学・体験してもらいました。

(1) あなたの顔の3次元CGマネキンを創ります
(6) 柔らかなマッチングによる顔認識
(2) 言葉を話す3次元CGマネキン
(7) 顔の品性印象を操作するシステム
(3) 顔表情のカリカチャと感情認識への応用
(8) 顔で男女を見分ける
(4) 顔パス(本人認証)実験システム
(9) 顔と口の動きから表情を読み取る
(5) Finger Pointer(指さしインターフェース)
(10) 触るコンピュータ(触感インターフェース)

 オープンキャンパスの見学行事も兼ねた企画であったので、「科研費」の助成対象以外のテーマも含む かなり幅広い内容となりましたが、年齢的にも近い学部生・大学院生が熱心に説明・デモに取り組む姿に接することで、高校生諸君は大学での研究に大いに興味をもってくれたものと確信しています。


プログラムの模様

講演の部

(1) (2) (3)
(1) 末松委員長による「科研費」の紹介 (2) 講義風景 (3) 法政大学工学部 赤松教授の講演
(4) (5) (6)
(4) 法政大学情報科学部 若原教授の講演 (5) 宮城工業高専 伊師先生の講演 (6) 東京大学大学院生 櫻井さんの講演


実験室見学ツアーの部

(7) (8) (9)
(7) 学生によるポスター発表 (8) 顔表情認識システムの実演デモ (9) 指さしインタフェースの実演中
(10) (11) (12)
(10) 暗幕の中では顔の3次元計測中 (11) 見学者にもモデルになっていただいた (12) 触感インタフェースを体験してもらう