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ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
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プログラムの実施の様子

秋田大学

分子生物学サマースクール-DNAを自分で扱ってみよう-

整理番号 HT206

実施担当代表者

伊藤 英晃(いとう ひであき)

工学資源学部 環境物質工学科・教授

開催日

平成18年 7月 29日(土),30日(日)

開催会場

秋田大学 工学資源学部

住所:秋田市手形学園町1-1

実施の様子

分子生物学サマースクール_写真2分子生物学サマースクール_写真1 平成18年度 ひらめき☆ときめき サイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI事業の一環として,高校生を対象とした分子生物学サマースクール-DNAを自分で扱ってみよう-を,平成18年7月29日(土)と30日(日)両日にわたって実施致しました。

 秋田大学では初めての実施でしたが,初日に秋田県内の高校生12名(他に高校教諭と保護者各1名),2日目には高校生11名(他に一般の見学者2名)の参加がありました。特に2日目は他県の高校生からの参加もあり,スタッフも感激しました。

分子生物学サマースクール_写真3 分子生物学サマースクール-DNAを自分で扱って見よう-のプログラムは,午前9時30分から開始され,最初にひらめき☆ときめき サイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI事業の説明の後,生物の進化の過程におけるDNAの位置づけや二重らせん構造の特徴など,パワーポイントを使用して分子生物学の最新の話題などが提供されました。その後,実験に移りました。

 実験は反応時間などの関係から,午前中に,(1)制限酵素を用いてDNAを切断,(2)PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法を用いて目的遺伝子の増幅を行いました。初めて見る実験装置や器具にとまどいながらも高校生たちはすぐに慣れ,各種試薬を自分で反応チューブに入れて反応させた後,昼食を取りました。


分子生物学サマースクール_写真4 分子生物学サマースクール_写真5 分子生物学サマースクール_写真6

 昼食後は,いよいよDNAの抽出実験です。最初にタマネギからDNAの抽出を行いました。ミキサーで破砕後のタマネギ溶液に,氷冷したエタノールを加えると,白い紐状の塊が現れ,これがタマネギのDNAであることが説明されると,生徒たちは,高校の授業では習ったものの実際には見たことの無かったDNAを見ることができ,感動しておりました。

 その後,冷凍したブタの肝臓を使用し,DNAの抽出を行いました。タマネギの時よりもステップ数が多く,湯煎によりタンパク質を凝集させた後,遠心分離後の上清に氷冷したエタノールを加える操作を繰り返すことにより,白い紐状のDNAを目視することが出来ました。受精から成長まで,ブタの全生涯に係わる情報がすべてDNAに書き込まれていることが説明されると,生徒たちは感動しておりました。

 ここでクッキータイムを挟み,高校生とスタッフが歓談をし,少し休憩を取りました。

分子生物学サマースクール_写真7 ブタの肝臓から抽出したDNA,午前中の実験(制限酵素によるDNAの切断,PCR法によるDNA増幅)サンプルを,アガロースゲル電気泳動により,DNAの大きさや純度などを確認しました。アガロースゲル電気泳動によるDNA解析の実験結果は,各自ディジタル写真にして持ち帰ってもらいました。

 実験結果の説明と総評の後,修了証明書(未来博士号)の授与式を行い,記念撮影をして散会致しました。

 初日(29日)の様子は,NHKテレビのローカルニュースで取り上げられました。また、2日目(30日)の様子は,地元新聞(7月31日付秋田魁新報)に掲載されました。

 今年度初めて実施した ひらめき☆ときめき サイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI 「分子生物学サマースクール-DNAを自分で扱って見よう-」は,スタッフ側も不安がありましたが,アンケート結果から,高校生たちにはとても好評であり,来年度以降の実施を望む声が多く,勇気づけられました。トゥモロウ サイエンティストたちの,目の輝きがとても印象的でした。