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ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
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プログラムの実施の様子

北海道大学

野外生物学(フィールドバイオロジー)へようこそ
ー野外調査から遺伝子までー

整理番号 HT201

実施担当代表者

大原 雅 (おおはら まさし)

大学院地球環境科学研究院・教授

開催日

平成 18年 9月 23日(土)

開催会場

北海道大学 大学院地球環境科学研究院(講義室・実験室)

住所:札幌市北区北10条西5丁目

実施の様子

「おはようございます!」。いつもなら静かな休日の玄関ホールに早朝から明るく、元気な声が響いた。50名の中学生と高校生たちが笑顔で集まってくれた。しかも、みんながさわやかな秋晴れのお天気を運んできてくれた。私たちが日々行っている「野外調査」と「遺伝解析実験(酵素多型分析)」を体験してもらうプログラムの開始である。

1)9時30分:早くみんなと一緒に青空の下に出たい、と逸る気持ちを抑えて、オリエンテーションを開始した。学振委員の中島先生からご挨拶をいただき、そのあと研究室のメンバー紹介(日頃研究室での‘ニックネーム’も紹介)と今日一緒に研究を行ってもらう6つのグループ分けの確認を行った。今日初めて会う、同じグループの仲間たちと顔を合わせ、はにかんだ笑顔が印象的だった。

2)10時:野外調査のために建物の外に出た。相変わらず最高のお天気だ。今日、調査する植物は、ササとアカツメクサである。グループリーダーである大学院生のお兄さん・お姉さんに引率され、ササを担当するグループは林の中へ、そして、アカツメクサを担当するグループは芝生へと分かれて行った。各グループで調査を開始する。杭を立て、ひもを張って2m×2mの調査区を作った。そして、その調査区の中から植物の葉を各自1枚ずつ採集し、活性を失わないように葉をクーラーボックスに入れて実験室に持ち帰った。

3)11時:白衣姿に変身して、室内実験開始。まずは、採集してきた葉を磨りつぶす、抽出の作業である。一人一人自分が採集してきたサンプルを処理する。液体窒素で乳鉢の中の葉が一瞬にして凍結する様子に、各実験台から「おー」、「すげーっ」の声が聞こえてきた。抽出液をチューブに入れ、遠心分離器にかける。遠心の待ち時間、グループリーダーから酵素多型分析の仕組みに関する説明を受けた。遠心終了後は、ゲルへのアプライである。初めて使うマイクロピペットの操作に戸惑いながらも、みんな見事に細いコームの溝に自分のサンプルをアプライできた。白衣で作業するその姿は、すでに立派な「研究者」である。

4)12時30分:ゲルを電気泳動槽にセットして、ようやくお昼ご飯である。きっと、ハードな午前中の作業だったと思う。しかし、お料理番組のようにお膳立てするのではなく、できるだけみんなに全部「体験」して欲しかった。お昼を食べながら、すっかり仲良しになったグループの仲間同士で、メルアドの交換や、それぞれの学校の話で盛り上がっていた。

5)13時30分:研究室ツアー開始。電子顕微鏡・シーケンサーなどの高額の実験機器を見てもらったり、また先生の部屋(教授の椅子で記念撮影も!)や日頃お兄さん、お姉さんたちが過ごしている院生部屋などを見学してもらった。

6)14時30分:研究者による講演。実施代表者である大原が、中学生・高校生の時に、自分の将来についてどのような気持ち(期待や不安)でいたのか。そしてどのような進路を辿って研究者になったのか。そして、今研究室の院生たちと一緒に、毎日とても楽しく研究していることなどを話した。


7)15時:講演に引き続き、クッキータイム「先生・大学院生になんでも聞いてみようコーナー!」に突入。お菓子を食べながら気軽に質問してもらった。最初はためらいがちであったが、しばらくすると「先生は子供何人いるの?」、「先生の部屋はなぜきれいなの?」、「農学部と理学部の違いは?」、「ここ(大学院環境科学院)に入学するためにはどうしたらいいのか?」などさまざまな質問がでた。

8)15時30分:電気泳動終了。再び白衣を着て実験室へ。泳動が終了したゲルをグループリーダーが泳動槽から取り外し、各グループの実験台でゲルの染色を行った。初めての酵素多型分析実験にもかかわらず、全員見事にきれいなバンド得られた。各グループの結果(ゲル)を全員で観るため、ビデオを使ってスクリーンに映し出した。そして、バンドパターンの多様性の違いが、ササとアカツメクサの繁殖様式(種子繁殖と栄養繁殖)の違いによるものであることなどを解説した。

9)16時40分:終了式。「未来博士号」の授与を行った。修了証書をもらったときに、「未来」を取って欲しい(もう「博士号」)、と言い出す生徒もいた(笑)。

10)17時10分:アンケートを提出してもらい、プログラム終了。みんな笑顔で帰宅していった。実施した私たちにとって、すばらしい1日となった。参加してくれたみんなにとってもそうであって欲しい。みんなお家に帰って、今日のことをどのように話をしたのだろうか・・・。