日本-欧州先端科学セミナー

日本側参加者による参加報告書(抜粋)

藤井 麻由子(九州大学・人文科学研究院・日本学術振興会特別研究員)

プログラム、セミナー運営全般について
短い時間の中で多くの参加者が報告を行い、活発な議論を行うことができた。報告者にとっては、多くのことを学ぶことのできた、極めて刺激的な学会であった。しかし、シニアスカラーの講演が多く、かつやや長く、欧州のヤングスカラーの中には、報告を希望したにも関わらず報告がかなわなかった人が多くいたと聞き及んでいる。確かに、世界各国のシニアスカラーの講演を聴く機会は多くはなく、このことは、全てのヤングスカラーにとって非常に有意義であったと思うが、ヤングスカラー同士の研究交流を深めるという点では、何らかの改善が求められるように思う。


今回のセミナー参加により、今後欧州との研究交流を進める展望が持てた場合には、その予定について
報告者は、欧州の若手研究者と日本の若手研究者が研究交流を続けられるよう、この度、「Religionand Empire」という名称でグーグルグループを設置した。このような地道な研究交流を通じて、将来的にはワークショップ等を行い、宗教と帝国の関係について一国史にとどまらない範囲で理解を深めることで、帝国そのものの性質を解き明かすことが可能になると期待している。