日本-欧州先端科学セミナー

日本側参加者による参加報告書(抜粋)

コンペル・ラドミール(横浜国立大学・統合的海洋教育・研究センター・研究教員)

プログラム、セミナー運営全般について
プログラムは大変充実していた。考古学など社会学および文化人類学における歴史学的な分析枠組みでは環境及び海洋に対するアプローチは従来見落とされがちであったが、本セミナーを通して、新アプローチの構築ができれば大変大きな成果であるように考えられる。


今回のセミナー参加により、今後欧州との研究交流を進める展望が持てた場合には、その予定について
歴史学における海洋の研究に関しては、本セミナーの参加者ToennesBekker-Nielson教授と連絡を取り、南デンマーク大学およびロスカイルド大学が主催するHMAP(国際海洋動物個体群史プロジェクト)に参加者を送ること、また連携を構築することを検討している。
同じく、本セミナーの参加者であるKatia Schoerle女史とは海洋考古学に関して、横浜国立大学統合的海洋教育・研究センターとオクスフォード大学海洋考古学センターの間の連携構築および教員・研究員の交流について検討進行中である。


本セミナーへの今後の要望等
本セミナーは考古学の研究者にも、分野外の研究者にも大変有意義だったと評価できる。
今後のセミナーシリーズに関しては2点を留意しておきたい。

  1. 夜間のセッションは良いアイディアだが、毎日に夜間セッションを開催すると、参加者の体力を消耗するので、 夜間セッションの数を3割ぐらい減らしてもらいたい(1日おきに行うなど)。
  2. ポスターセッションの際、それぞれの発表者に2~3分を与えて、セミナー会議室で参加者全員に自分のポスターを紹介してもらうようにしてもらいたい(30~45分)。このようなショートな照会後にポスターセッションを開催するとよりよい成果が得られる。またポスターを2~3日間ほど展示してもらいたい。以上の工夫は、ポスターセッションの発表者に、参加者全員に自分の研究を紹介し相互の認識を広めるチャンスを与える。