日本-欧州先端科学セミナー

開催実績

日本側参加者による参加報告書(抜粋)

田中 文英(筑波大学・大学院システム情報工学研究科・准教授)

プログラム、セミナー運営全般について
セミナーは非常に有用であった。自分達が普段参加している学会等では仕入れにくい周辺分野の知見を,一流のスピーカー達から,相互交流しながら得ることができ,またそうしたプロセスを通じて自らの研究展開をブレインストームすることができた。
自分自身の発表も,そうした分野の聴衆を意識して行ったがために,かえって周辺分野への展開を考える良い機会になった。また,普段は得られないコメントも多く得ることができた。
プログラムや運営面に関しても全体に満足であるが,敢えて更なる希望や要望を探すとすると,(1)神経科学系の発表トピックがやや特定の領域に偏っていた感がある,(2)思い切って各講演の合間の時間を更に拡大し,より相互交流の時間を多く取る,(3)会場のネット接続環境の改善,(4)ポスターセッションをより広い場所で行う(狭すぎた),などが挙げられる。特にポスターセッションは,会場の問題もさることながらスケジュール面でも2日目は大部分の参加者に忘れられたりしていて,交流の機会が少なくなったことが惜しまれる。
筆者の興味を強く引く研究は今回どちらかというと日本側に多く見られた。しかしながら大学における拠点運営などの面においては欧州側主要メンバーから有用な情報を交換したりすることもできたので,今後も機を見て交流の糸口にしていきたいと考えている。


本セミナーへの今後の要望等
是非フォローアップや第2回など継続して行う機会を用意して欲しい。